千葉市,美浜区,心療内科【高洲公園心療医院】精神科,神経科,うつ病,統合失調症

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統合失調症
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統合失調症

多くは10歳代後半から20歳代に発症します。「陽性症状」として幻覚、妄想、興奮、「陰性症状」では、自閉、感情鈍麻、意欲の減退などの症状が認められますが、1人の患者さんにこれらのすべてが認められるわけではなく、個人により症状は異なります。

いくつかのタイプに分かれますが、代表的には「妄想型」「破瓜型」「緊張型」があります。
妄想型では幻聴を伴うことも多く、たとえば「何人かの声で噂をされる、自分のことが知られている、盗聴器がある」などと訴えます。TVで自分のことを流された、あるいは最近ではインターネットで自分の情報が流されるなどの訴えも多く聞かれます。統合失調症で最も認められるタイプです。

破瓜型は思考、感情、意欲の障害が目立ちます。典型的には10歳代後半から興味関心が乏しくなり、活動性が低下し、人付き合いがなくなり、家でも何もせず漫然と過ごすようになります。喜怒哀楽の自然な感情が出なくなり、ヘラヘラと一人笑い(空笑)をしたり、ボソボソと独語したりします。

緊張型では激しい興奮状態が見られたり、話しかけても反応しなくなったりします。長い時間、同じ姿勢で動かなくなったりすることもあり、これをカタレプシーといいます。
統合失調症の治療で問題となるのは、本人に病気があるとの自覚がないことと、発症したことで元々備えてた能力が発揮できなくなることです。このため、かつては何十年という長期間の入院生活を送られる方が多かったのですが、近年発売された新しいタイプの抗精神病薬(非定型抗精神病薬)は陰性症状の改善にも効果が認められており、過剰な鎮静作用がないために外来治療が主となり「社会復帰」が目標となっています。
当院は開業して4年ですが、初発の統合失調症患者さんの殆どはご家族の協力を得て非定型を服用することで入院治療なしに外来通院されています。私が10年来主治医をしている患者さんは、一度は退職を余儀なくされましたが、非定型の服用で寛解し、現在は職場の施設長として活躍されています。